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太宰治の同名の小説を映画化した「パンドラの匣」(富永昌敬監督)を観ました。その感想です。ラストまでネタバレしているので注意。 原作小説は太宰の中でも明るく前向きな作品で、終戦直後の結核療養所を舞台に、虚無的な明るさの支配する中、主人公の青年がいろいろな人と出会い成長していく様が描かれています。 ところが、この映画版はその単純明快な原作をなぜか複雑にわかりにくくしている。しかも原作の持つ明るい雰囲気は微塵も感じさせず、終始暗いトーンのまま。そして余計なオリキャラを入れて、原作では生きている主要登場人物を無理矢理亡くならせて、ラストもわけのわからないものに改変。これはもう原作に対する冒涜と言っていいでしょう。 最後まで観て、何がテーマなのかまるっきりわかりませんでした。それどころか、主人公ひばりがどんなキャラだったのかもよくわからない。結局伝えたいことを全然伝えられていないんですね。 原作ではひばりが「背が高くて色黒」と称していた竹さんが、終盤で実は凄い美人だったとわかる。同時に竹さんに対する恋心も顕わになるのですが、映像でこれを表現するのは無理でしたね。大体竹さんが川上未映子というキャスティング自体が疑問ですが。 物語は序盤〜中盤はまだいいのですが、終盤に大暴走。かっぽれが無意味に死んじゃうシーンでは椅子からずり落ちそうになりました。あれはまさに犬死と言っていいでしょうね。 そして、竹さんの結婚を決めた相手が実はつくしだったというこれまた意味のないオチ。どうしてこんな改変したのか、監督に激しく問い詰めたい気分です。 この映画、わざわざオールアフレコにしたそうですが、それで不自然になってしまっては意味ないでしょう。特に固パンとかっぽれがやりあうシーンなんてひどかった。あそこはかっぽれの見せ場のひとつなのに台無しでした。 主役の染谷将太、演技はやはり上手い。特に健康道場へ入るまでが良かった。ただ、ひばりの役自体が固まってないから、どんなにいい演技をしても伝わって来ないのが惜しい。彼の演技力を生かすことができなかったと言っていいでしょう。 良かったのは、マア坊役の仲里依紗。キャラと役がぴったり合っていたんでしょうね。まさに小説の中から抜け出てきたようなキャラでした。そして、つまらない物語の中で彼女の存在だけが癒しになっていたと思います。 川上未映子は全然演技してなかったような。ある意味物語の鍵となるキャラなんですけど、なんで全然演技経験ない人をキャスティングしたのでしょうか。この点でも監督に激しく問い詰めたい気(以下略)。 あと、越後獅子の娘役のKIKIが意外に良かったです。この人はモデルさんだけあってポーズは完璧ですね。非常に美しい立ち姿を堪能させていただきました。 好きな原作の映画化だっただけに、映画の不出来さに対する落胆も大きいです。実はこの作品、太宰の生前にも映画化されていて、それを観に行った太宰はつまらなくて途中で出てきてしまったそうですが、もし彼が生きていたとしたら、この映画も最後まで観てもらうことができたかどうか、甚だ疑問です。 ※総合評価。五段階で星一つ。文句無しの駄作。特に原作が好きな人は観に行っちゃダメ。ただ、仲里依紗のファンだけは観に行く価値があるかも。 |
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「パンドラの匣」
「パンドラの匣」 ...続きを見る |
ひきばっちの映画でどうだ!! 2009/10/31 13:25 |
映画『パンドラの匣
太宰治原作の映画化。 当時の青春ってこんな感じなのかなぁ? 自分にはちょっと合わなかったです。 結核ってこういう風に治療したんですね&... ...続きを見る |
単館系 2009/11/27 22:48 |
「パンドラの匣」気がつけば、新しい男に生まれ変わったのだ
「パンドラの匣 」★★★ 染谷将太、川上未映子、仲里依紗、窪塚洋介主演 冨永昌敬監督、94分 、公開日:2009-11-28(名古屋公開)、2009年 ...続きを見る |
soramove 2009/12/02 19:57 |
【映画】パンドラの匣(はこ)
2009 日本 原作 太宰治 ...続きを見る |
しづのをだまき 2010/11/13 10:20 |
『パンドラの匣』'09・日
あらすじ太平洋戦争敗戦直後、結核を患う青年は、人里離れた結核療養所“健康道場"に入所する・・・。感想太宰治生誕100年記念映画あまり本を読まないもので、せっかく映画にな... ...続きを見る |
虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映... 2011/06/12 09:08 |
『パンドラの匣』'09・日
川上未映子の本は読んだ事はないけど彼女の顔は、結構好きだったので贔屓目も否定でき ...続きを見る |
虎団Jr. 虎ックバック専用機 2011/06/12 09:11 |
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こんにちは♪ |
ひきばっち 2009/10/31 14:08 |
ひきばっちさん、いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。 |
管理人 2009/10/31 19:10 |
映画のパンドラのラストの不自然さに疑問を持ち、原作を読みました。なぜ原作と同じにしなかったのか私も監督に詰め寄りたいです。つくしが竹さんの結婚相手では、あまりにつまらなくて唖然としてしまいました。 |
じゅんこ 2009/11/24 22:01 |
じゅんこさん、いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。 |
管理人 2009/11/24 23:08 |
映画は、何が言いたいのか微妙に伝わって来なかったですね。 |
鮫肌 2009/11/28 00:59 |
鮫肌さん、コメントありがとうございます。 |
管理人 2009/11/28 08:59 |
こんにちわ!>この映画、原作を読まずに観た方がずっと幸せだったのかも知れません。とおっしゃるとおりで、私は映画を観てから原作を読んだので、結構たのしんだクチです。今や原作と映画がごっちゃになって、どちらがどうだったか分からなくなりました。確かに竹さんと窪塚の成り行きは全然良くないですね。 |
Bianca 2010/11/13 09:54 |
Biancaさん、いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。 |
管理人 2010/11/13 11:21 |
初めまして。今日TSUTAYAで借りて観ました。ぼくは映画が趣味で邦画洋画問わず大好きなんですが、久しぶりに目の覚めるような駄作に出会えました。憤りすら感じる映画は久しぶりで、ある意味天才的な監督だと思いました。最後までダークで、オチとかもどーでも良かったです。 |
POT 2010/12/05 01:49 |
POTさん初めまして。コメントありがとうございます。 |
管理人 2010/12/05 09:45 |
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