「グエムル 漢江の怪物」感想

 韓国映画「グエムル 漢江の怪物(原題 “The Host”)」(ポン・ジュノ監督)を見に行きました。今回はネタバレなしの感想を。


 「韓国初の怪獣映画」なんて宣伝もされていますが、どちらかというとパニック映画に近いです。「宇宙戦争」とかと似たような感じ。もっとも、あちらはモンスター(宇宙人)から逃げ回るのに対して、こちらは怪物を追いかけるところが違いますが……。

 最初にグエムルが姿を見せ、川岸の人々を襲う場面は圧巻。長回しを上手に使っていて、ありきたりのモンスター映画とはちょっと違う映像を見せてくれます。韓国のエキストラの方々の逃げっぷりも熱くて良かったですね。このシーンがこの映画の中でのベストだと思います。

 あとは、怪物にさらわれた娘を取り戻しに行く家族の話。ここら辺は香港映画っぽいというかアジアンテイストというか、アメリカ映画とも日本映画ともちょっと違う展開の仕方です。

 気になったのは、随所に出てくるコミカルな場面。正直笑うべきかどうか戸惑ってしまいました。緊迫のあとの息抜きだと思うのですが、この監督の感性は私とは合わないようです。
 あと、疑問なのはラストシーン。ここをもうちょっとわかりやすくすれば、終わり良ければすべて良しってことになったと思うのですが……。あの終わり方とエンディングの音楽とのちぐはぐ感が映画全体に対する印象を悪くしてしまっているような気もします。

 とまあ、納得のいかないところもあるのですが、それは好みの差ってことで、日本でもないアメリカでもない韓国独特のモンスター映画を作り上げたという点で、一見の価値はあると思います。


※総合評価。5点満点で星3つ。ちょっとクセのある映画なので、見る人によって評価は分かれそう。