「瑠璃の島スペシャル2007」感想

 2005年の春に放映された連続ドラマの方は、2,3度しか見ていませんでした。ところが、この「瑠璃の島スペシャル2007」はなぜか見てみる気に。理由はよくわからないんですけど。

 連ドラの時も感じたことですが、基本的に感動ストーリーなのに感動しきれないところは相変わらずです。各々のエピソードやキャラの内面に関して、あと一歩の踏み込みが足りないんですよね。そのいい例が瑠璃と詩音に初恋らしい感情が芽生えるエピソード。えっ!?これだけかよっ!!って思ってしまうようなアッサリ風味。まあ、このドラマのスタッフは、ドロドロした感情やあざとらしい描写は嫌いなようだから、こうする以外にないのかも知れません。良くも悪くも、それがこのドラマの「個性」だと思います。

 キャストでは、スペシャル版ゲストの神木隆之介くんに注目でしょうか。今回はすごく抑えた、目立たない演技をしていました。でも、凄いと思ったのは、ストーリーの進行に合わせて微妙に演技を変えているんですね。特に父親に対する信頼を取り戻してからは、表情がハッキリと変わっている。ドラマの撮影は、必ずしもドラマの中の時系列に沿ってはいないだろうから、たぶん脚本だけでキャラの心情の移り変わりを想像して演技をしているんでしょう。さすがは天才子役と呼ばれるだけはあります。
 成海璃子は、実は私はあまり好きな女優じゃなくって、演技が達者だとも思わないんですが、独特の雰囲気は持っている子です。年代の違う他の女優さんで当てはめると、香椎由宇タイプかな? しかし、この子と永井杏が同い年だとは知りませんでした。二人が並ぶと成海璃子の方が2,3歳ぐらい大人びて見えますね。
 あと、小西真奈美はショートカットの方が学校の先生という役柄には良く似合ってました。全般に、どのキャストも、連ドラの時の印象より良くなっていたのは、不思議と言えば不思議です。

 最後の駅伝は、すごく良かったです。ちょっとNHKのドラマみたいなノリのこのシーン、このドラマの雰囲気にすごく合っていました。「終わり良ければすべて良し」ってわけではないですが、このエピソードのおかげで、作品全体の印象がぐっと良くなったことは確かです。

 大人たちよりも、瑠璃や詩音たち島の子供を中心としたお話の方が印象に残りました。2年後にまた同じキャストでスペシャル版を見てみたいですね。