SPドラマ「1リットルの涙特別編~追憶~」

 一昨年の秋に放映され、涙無しには見られなかった名作ドラマ「1リットルの涙」、その特別編です。一応舞台は主人公・亜也の死んだ一年後ですが、ほとんどが本編の回想シーンで、総集編の一種と言ってもいいかも知れません。

 ほぼ一年半ぶりに見た「1リットルの涙」。とにかく泣けます。もう名場面の連続でその度に泣いてしまう。編集の仕方がとてもよく、見ていて違和感のないシーンばかりで、ダイジェスト放送にありがちな端折り感はなかったです。こうやっていいシーンばかりを抜き出してみると、やはりこのドラマは神がかった名作だったということがわかります。

 演出・脚本がいいのはもちろんですが、このドラマの核は、なんといっても主演の沢尻エリカの熱演でしょう。すごく印象的な演技で見る人を引き付けずにはおれません。彼女がこのドラマを機に一気に売れっ子になったのがわかるような気がします。
 彼女は泣く演技も一級品ですが、何より上手なのがナレーションやモノローグ。これはもう天才的といってもいいです。詩の朗読シーンなんて、他の人とは全然違う。この朗読が上手だからこそ、ドラマの感動がより深くなっているのだと思います。

 新撮の部分は遥斗(錦戸亮)と亜湖(成海璃子)が中心で、脚本的にも絵を小道具に使って最後のシーンとリンクさせたりして、なかなか凝っています。新キャラも出たりしていますが、やはり回想部分の本編が圧倒的に良いので、結局沢尻エリカの一人勝ちって感じです。もちろん、脇の役者たちもいい演技をしているんですけどね。

 結論、ドラマ版「1リットルの涙」は後世に語り継がれるべき名作です。これほど感動して泣けるドラマはそうそうないでしょう。こういう良作をリアルタイムで観られたことを感謝したいと思います。